超音波深部マッサージとは

急性症状から慢性症状まで有効
カイロプラクティックによる症状の回復を早めるため、当治療院では、超音波深部マッサージを併用しています。欧米における、カイロプラクティックと超音波深部マッサージの併用率は90%以上で、もっとも相性の良い治療法の組み合わせとされており、その有効性は多くの臨床例で支えられています。
神経痛の90%に有効、効果の報告例
NTT西日本東海病院整形外科の青木先生のチームは、1979年以来、絞扼性神経障害(神経が締め付けられることで起きる、痛みやしびれ、運動障害のこと。例えば、坐骨神経痛首・腕・手の痛み・しびれ、頸肩腕症候群など)や、腰部脊柱管狭窄症の神経性間欠破行など、各種の神経障害に対して超音波深部マッサージが非常に有用であることを報告されています。先生の論文の一つを紹介します。
(論文の詳細、および他の論文はこちらへ)
日本腰痛学会雑誌 Vol. 9 (2003) , No. 1 pp.131-136
腰椎椎間板ヘルニア術後残存症状に対する超音波療法の効果
青木一治 1), 友田淳雄1), 上原徹1), 鈴木信治1), 坪内俊二1)
1) NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0017 名古屋市中区松原2-17-5〕
要旨:
腰椎椎間板ヘルニア(以下,HNP)術後の残存症状に対し,超音波療法(以下,US)を行い,その有効性を検討した.HNPの術後に,疼痛やしびれなどの知覚障害性の残存症状があり,USを行った20名を対象とした.USは,入院中1日1回,出力1.5W/cm2で10分間行った.USの施行回数は4 ∼23回,平均10.7回であった.効果の判定は退院時に行い,その結果90.0%に有効であった.各種因子との関連性についてみると,HNPのタイプではtransligamentous extrusionで効果が得られにくい傾向にあった.罹病期間との関連では,特に傾向はなかった筋力に関しては,低下のあるものは有効性が低かった.入院時のSLRテストにおける下肢伸展挙上角度が,30°以下のものは有効性が低下する傾向にあった.HNPの術後に残存する症状に対して,USは有用な方法であると考えられた.
上記の椎間板ヘルニアの他、各種の絞扼性神経障害、すなわち、坐骨神経痛首・腕・手の痛み・しびれ頸肩腕症候群腰部脊柱管狭窄症による間欠破行(しばらく歩いているうちに足がしびれ・痛くなって来るが、少し休むと何とか歩けるようになる症状)、脊椎分離症、すべり症など、に対して、超音波深部マッサージが非常に有用な治療法であることを検証されています。
暖める効果とマイクロマッサージ効果
超音波を照射することで、組織が暖められます。普通の暖め方とは違い、身体深く9センチまで暖め効果が届きます(深部温熱効果)。
また、身体には感じませんが、指の届かない、筋肉や関節の中の深い部分の組織をマッサージする効果(マイクロマッサージ効果)がありますので、患部の血行や体液の流れをが良くなり、固くなった組織をほぐすことができます。
症状にあわせて、超音波の強さや密度、照射範囲を調節することで、急性症状から慢性症状まで、また、身体の深い部分から表面の部分のどちらにも対応できます。
深部温熱効果
深部にまでエネルギーが届き、新陳代謝を促進し、神経繊維を刺激しますので、鎮痛効果が期待できます。
マイクロマッサージ効果
指を使ったマッサージの数倍の作用を、身体深くにまで与えます。酸素反応の促進、毛細血管の拡張、浮腫の軽減、新陳代謝の促進、受容器や自律神経を活性化する作用があります。
筋肉や関節を柔らかくします
筋肉や関節の痛みを和らげます。関節可動域の拡大に効果が期待できます。むくみ・腫れに働きかけ、症状を軽くします。
治癒促進作用
血液循環・体液の活性度を良くし、むくみをとり、酵素の働きを高め、皮膚に塗った軟膏の吸収を促進させます。
超音波深部マッサージの生理作用
痛み(急性痛、慢性痛、神経痛、しびれ)を和らげる
関節と筋肉を柔らかくする
治癒を促進する
コラーゲン繊維組織の伸展性を高める。
血流の改善を行い循環不全による疼痛緩和を行う
神経伝達速度の増大
骨格筋の収縮機能を改善する

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